ギザの空から
2019年6月17日月曜日
2019年6月5日水曜日
ラマダン明けが延期?
学校敷地内に建てられたラマダン・テント |
突然、ラマダン明けが延期になったと聞きました。
そういうのはもう慣れっこになっているので別に驚きませんが、瞬間的に、マズい!
ビールの買い置きがあと残り1本しかない!ということに気づきました。
ラマダン明けが1日延期で,イードと呼ばれるラマダン明け祭りが3日間、このクソ暑い中、あと4日、ビール無しにどうやって生きていこうか?(^^)
宗教行事等は全てヒジュラ暦・太陰暦を用い、月齢を目視で判断するので、暦の予定通りには事は運びません。あくまで目の前の月の満ち欠けを見て宗教指導者が判断するのです。
イスラム教を信じているわけではないですが、この神秘的、アナログ的生き方も悪くないですね。心を鎮めて思索する時間を時々与えてもらっています。
2019年5月28日火曜日
一番好きな季節
ラマダンの季節の飾り(ファヌース:ランタン、日本で言えば提灯) |
風土の、人に与える影響は大きいですね。和辻哲郎は日本で、イブン・ハルドウーンは北アフリカで生まれ育ったからこその、似て非なる風土論が生まれるのも当然です。
日本的季節感の今ひとつ伝わらなかったそのエジプト人に、ではあなたの「一番好きな季節は?」と聞くと、それは「ラマダンの季節」だ、という答でした。思いもよらない答でした。
何でラマダン?それって季節じゃないでしょう、・・・という疑問はグッとこらえ,その理由を聞いてみました。
すると、「だって、人がみんな優しくなれる」から、と言うのです。
とても驚きです。その発想に、というだけではなく、ラマダンのとらえ方そのものに少し偏見があったかなあ、というか,改めて、生活に根ざしたイスラムはまだ厳然と生き残っているんだということを思い知らされたからです。
何せ街中を歩いていると、口八丁手八丁で強引な呼び込みがあり腕を引っ張られたり、ひっきりなしにタクシーに声をかけられ、乗り込むとメーターが無い,壊れて使えない、すぐに異常に跳ね上がる改造メーターなどで、毎回料金交渉で言い合いになる。空港タクシーはさらに酷く,悪びれる素振りも見せず平気で2倍3倍の値段をふっかけてくる。お土産屋に行けば,ツラーッと10倍,20倍の値段をふっかけてくる(支払い段階で単位をごまかしてくる人すらいる。1ポンドを1ドルとごまかす。1ドルは18ポンドだから,つまり、いきなり18倍の値段にすり替わる!)
さすがに2年以上住んでいると,騙されることは大分少なくなってきましたが、まだ、急いでいたり,うっかり気が緩んだりしていると、すぐさま、あっさりぼったくられてしまいます。
しかも、定価というものが存在しない買い物や取引は、毎回のその価格交渉のやりとりで気が重くなります。ラマダンだってその日常は大して変わりはありません。日本からの友人を連れて行ったピラミッドでも、ラクダ引きやお土産屋は、まず10倍のふっかけからスタート。ハンハリも同じ、タクシーも2倍のふっかけから・・・でした。
何よりも、ラマダン時期は,テロ行為が頻発するというので、立ち入り禁止・注意区域の設定、夜間外出・夜間移動の禁止の措置が執られます。日本大使館や関係諸機関からも,何度も念を押して安全確認、安全義務の励行が呼びかけられます。仕事や買い物にも出かけなければならないので、このラマダンの季節は、本当に神経を使います。
さらにもうひとつ、この時期はアルコールの販売は一切禁止です。禁止ではなく自粛?かもしれません。酒屋はまるまる1ヶ月閉店です。エジプトに来て1年目のラマダンは,買い置きが少なくて大変困りました。さすがの3年目は、潤沢です(^^)。ついでに、酒屋はコプト教徒が経営しているので、外から見えないように店の奥に隠して豚肉を売っている店もあります。つまり、ラマダンになると希少の豚肉も買えなくなる。
というわけで、ラマダンの時期というのは,自分にとって窮屈で,禁欲的で、安全面で常に神経をとがらせていなければならない、やっかいな季節というイメージが出来あがっていました。
イスラム教徒にとっても、夜明けから日没まで一切の飲食が許されない,修行のようなしきたりだと思っていました。飢えや渇きを堪え忍ぶことによって,貧しい人たちや弱者への共感、そして生きることへの感謝を噛みしめる1ヶ月間である、という説明は何度も聞いています。
しかし、「人が優しい気持ちになれる」というとらえ方は,とても新鮮に聞こえました。ホントかよ,と思い、騙されぼったくられた,思い出すと今でも悔しい数々の経験がまざまざと甦るとともに、一方で、乗り物や街角でさりげなくサッと老人の手を支えたり、物乞いに対して歩きながら間髪入れず5ポンド札を渡して通り過ぎる人、そしてお祈りの時間になると、通行人が行き交う道路にお祈り用のマットを敷いて,メッカの方に向かって黙々とお祈りを唱え始める敬虔な人の姿も、数多く見かけてきました。
イスラムの施し、喜捨(ザカート,サダカ)の精神は、日本で言うと「功徳」が一番近いと思うのですが、ラマダンの意義や行いや精神性ではなく、「優しい気持ちになれる」という感情論に、何故か今回,非常にインパクトを与えられました。ラマダンを3回経験し、やっと偏見なくイスラムに根ざした生活感覚が分かりかけてきたのかも知れません。
日中の街中の食堂街、ファストフード店 |
表通りの臨時屋台 |
日中食べる人がいないので、食堂街やファストフード店、屋台は全部閉まったままです。夕方の日没後から店が開きます。
スーパーは開いてますが、日没断食明けの前、大体5時頃閉店します。自分たちの飲食の準備を始めます。
今年だと断食明けは18時45分くらいですが、それから一気に飲んで食べてが始まるのですが、延々と、夜中の1時2時までやっています。
ラマダンの時期は小さい子どもも1時2時まで大人に交じって飲んだり食べたり、遊んだりしています。
2019年2月15日金曜日
エジプトの始業式
モーニングライン |
エジプトには日本式の入学式とか卒業式、始業式や終業式はありません。その代わり、授業のある日は、毎朝モーニングライン(朝の整列:全校集会のこと)が行われます。そしてまた、授業は教科指導に特化しているので、朝と帰りのクラス毎のSHRや週に1度のLHRの時間も無いので、全校集会は、全校生徒向けの一
斉連絡の役割も果たします。
さて、2週間の冬休み明け、科目ごとの定期テスト期間を入れると、実に2ヶ月ぶりの生徒の再会ですから、集会の最中、ニコニコ再会を祝う生徒同士のハグや私語が目立ち、やや落ち着きが無く、時折騒々しい場面もありました。
ある意味健全で微笑ましいなと思いましたが、先生方の気持ちも良く分かります。ややムキになって声を張り上げていました。
やっぱりどこの国の子どもも同じだし、どの学校の先生方も苦労してるんだなあと思います。
2019年2月9日土曜日
カイロ道路事情
2019年2月8日金曜日
冬の雨?夏の雨?
冠水した大通り |
急に30度まで気温が上昇した翌日は一転、雨。時々雷雨。
暖められた空気が一気に冷えたからだと思われます。
珍しく長く、朝から午後まで降り続きました。と言っても、霧雨のような感じで傘を差すほどではなかったのですが、一時、昼頃、激しい降りに遭い、道行く人も、軒下や大きな街路樹の下に避難するほどでした。私も特に急いでなかったので、街路樹の下で雨宿りをして、雨脚が弱まるまでしばらくボーッと雨の街を眺めていました。
傘を持っている人はいなく(そもそも傘を皆持ってない!アラビア語の単語に傘は確かにありますが、シャムスイーヤ、つまり、太陽、日傘の意味です!)、ずぶ濡れになりながら歩いている人も少なからず見かけました。
あちこちに水たまり |
しかし雨は束の間の清涼剤です。久々の雨で空気中のパウダー状の砂ぼこりも洗い流され、呼吸がずーっと楽になりました。
2時頃、雨は上がり日も差してきましたが、エジプトには排水溝がないので、道路のあちこちが冠水したり、水たまりができています。
すぐに蒸発して無くなりますが。
2019年2月5日火曜日
小春日和とおり越して、もう夏
大学の時計台は午後2時を指し |
今午後2時の気温を見ると、30度!!
やっぱり、と数字を見たことによってさらに暑く感じてしまいます。
さすがアフリカですね、2月になったばかりで30度越えとは。
昨年も3月に40度越えしたときには、さすがにこれから先、夏を乗り切ることができるのか自信を失いかけましたが、何だかんだ言いながら生き延びました。
日本にいると、25度を越えると生きる気力を失う北国育ちでしたが、結構人間は諦めの境地というか順応性高いというか、何とか生き抜くことができています。今のところ。
選んでここに来たわけだから逃げ出すわけにも行かず、心頭滅却すれば火もまた涼し、・・・の悟り以前に、単なる慣れですかね。
どうでも良いことですが、「心頭滅却すれば・・・」などと、森高千里がお寺の前で昔淡々とお気楽に歌っていたのが謎です。https://www.youtube.com/watch?v=nrXKXgQoDjA
どうでも良いことですが、「心頭滅却すれば・・・」などと、森高千里がお寺の前で昔淡々とお気楽に歌っていたのが謎です。https://www.youtube.com/watch?v=nrXKXgQoDjA
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