2019年2月15日金曜日

エジプトの始業式

モーニングライン

エジプトには日本式の入学式とか卒業式、始業式や終業式はありません。その代わり、授業のある日は、毎朝モーニングライン(朝の整列:全校集会のこと)が行われます。そしてまた、授業は教科指導に特化しているので、朝と帰りのクラス毎のSHRや週に1度のLHRの時間も無いので、全校集会は、全校生徒向けの一
斉連絡の役割も果たします。

司会は集会担当の体育教師中心で、整列指導、出欠確認、朝の体操(手足を使ったリズム体操中心)、先生方からの連絡、コラーン読誦、表彰、国歌斉唱が主な内容です。母の日とか特別なイベントのある日は全体でお祝い会をしたり、事件のあった翌日はその解説や追悼式を行ったりします。先日も、コプト教会が自爆テロに遭った際、非難・糾弾のことばやコプトもイスラムもヌビアも皆エジプトの家族・同胞だとして連帯を訴え、黙祷を捧げたりしました。そういう点では、日本のような「形式美」は無いけれど、きちんと生徒に伝えたいことは、ある程度臨機応変に伝えているのだと思います。

さて、2週間の冬休み明け、科目ごとの定期テスト期間を入れると、実に2ヶ月ぶりの生徒の再会ですから、集会の最中、ニコニコ再会を祝う生徒同士のハグや私語が目立ち、やや落ち着きが無く、時折騒々しい場面もありました。

ある意味健全で微笑ましいなと思いましたが、先生方の気持ちも良く分かります。ややムキになって声を張り上げていました。

やっぱりどこの国の子どもも同じだし、どの学校の先生方も苦労してるんだなあと思います。


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