2018年2月27日火曜日

男子もサッカー



男子はやはりサッカーが好きなんですね。休み時間や放課後は子どもたちはみんなでサッカーをやっています。エジプト代表が28年ぶりにワールドカップ出場を決めたことで、国中もサッカーに関心が高まっています。

この日は男子校を見学に行ったのですが、サッカーを見ていて、さすがに男子は運動量とスピード感が全然違うなと思いました。

学校にはグラウンドがないので、サッカーをやるところは中庭です。かなり狭い上に、コンクリート敷きなので、動きにくいことと、滑ったり転んだりして危険が伴います。そこは慣れなのか、子どもたちは上手に動き回っています。

この学校は、かなり高圧的な生徒指導を行っているのですが、休み時間は、教師対生徒の対抗試合を行ってます。なかなか良いことではないでしょうか。

生徒も楽しみにしているようで、ここぞとばかり先生方を打ち負かしてやろうと、張り切っています。先生方も真剣に無邪気にボールを追いかけるのですが、年もあるでしょうが、生徒のすばしっこさに、防戦一方です。

2018年2月26日月曜日

女子もサッカー


エジプトの体育の授業は、小学校の高学年、4年生以上になると、男女別に行います。
しかも、女子は、男性の目を避けて、校舎の裏のスペースや室内(体育館はありません)で行います。その辺はやはりイスラム教の影響だそうですが、生徒からも、運動している姿を男子生徒から見られたくない、という声があるそうです。

種目も、女子については球技、特にサッカーなどは女性らしくない、ということで行わないと学校から説明を受けました。

ところが、ある女子高の見学に行った際に、中庭でサッカーに興じている女子学生を発見しました。

いくらイスラム教の教えがあるとはいえ、やっぱり、好きな子もいるんだな、と妙に安心しました。

でも、ほとんど全員がへジャブをかぶって、また、ロングスカートの生徒もいたりして、何か動きにくそうだなと思いましたが、それなりに楽しんでいるようで、微笑ましかったです。

2018年2月18日日曜日

お祈りは店先や中小路でも

中小路でシートを敷いて集団でお祈りを始める人たち
イスラム教では1日に5回、メッカの方向を向いてお祈りをすることになっているのですが、仕事中はどうするのかというと、忙しい場合は、2回をまとめて1回ですましても良いという、意外とゆるい寛容な戒律があるのだそうです。

と言っても、やはり敬虔な信者は、その時間になると、店内や店先の一角に専用のお祈りシートを敷いて、そこでお祈りを始めます。周囲にたくさん人がいたりお客さんがいてもです。最初はびっくりしましたが、私も何度もその場面に出くわしました。そばを通る人は、みんな、お祈りの邪魔をしないように、静かによけて配慮します。

時間のある人はモスクに行って礼拝をしますし、会社や店の店員などはその敷地の一角で集団でお祈りを捧げる場を設け、お祈りをしています。中には専用の部屋を用意している職場や施設もあります。

先日、お祈りタイムにたまたま個人商店や屋台が立ち並ぶ中小路を通りかかると、ビニールシートを敷いて、20人くらいの人たちがお祈りを始めようとしている場面に出会いました。

*お祈りの最中の写真を撮るのは不謹慎と思われ、最初の礼の場面だけで自粛

2018年2月17日土曜日

カイロの大気汚染

カフェの店先でシーシャを吸う人たち
カイロ市内はとても空気が悪く、東京の環8沿いなどと比べても比較にならないほどのすごさです。道路をしばらく歩いていると、すぐに喉がいがらっぽくなってきます。

一番の原因は、タクシーやバスから排出される排気ガスだと思うのですが、(昔の日本でも見たことがあるのですが)なんと黒煙を出して走っています。きっと排気ガス規制というのはまだないのだと思います。東京都とほぼ同じ人口ですが、鉄道網が発展していないので、車の交通量はカイロの方が断然多いように感じます。

工業施設からの排気ガス対策もまだ不十分だと聞きますし、農業廃棄物の野焼きの煙がそれに輪をかけているようです。

ただでさえ、じゃりじゃりした砂埃やパウダー状の砂塵が空中を舞っていますから、なるべくマスクをしたり、深呼吸しないようにしています。

それでも、一日中外を歩き回った日には、すっかり喉がおかしくなって、しばらく空咳に悩まされます。

エジプト人は喉が強いのか、普通に生活しているようですし、さらに喫煙率もかなり高いです。雑踏の中でも歩きタバコは頻繁に見かけるし、大通り沿いのカフェでは、アラブ特有の水タバコ、シーシャを吸う人がたくさん並んで座っています。女性も、外では見かけませんが、(イスラムの女性に対する偏見かもしれませんが)店内では、当たり前のように堂々と吸っています。

こんなに空気が悪いのに、さらにタバコの煙を吸い込んで、体は大丈夫なのか、健康に良くないのでは、と人ごとながら心配しています。

2018年2月14日水曜日

めったに降らない雨・・・傘がない



                                                                                                                     
カイロでは1年に2~3回しか降らないという雨が、この1週間で2回も降りました。
降ってもすぐにやむのですが、それでも、排水溝がないため、わずかの雨量で、道路は一面、池かプール になってしまいます。あとは、自然乾燥を待つだけです。

ただでさえデコボコや段差や隙間なくビッチリ路上駐車してある車に阻まれ、歩きにくいことこの上ないのですが、一面の水たまりに阻まれ、道を迂回しなくてはならないところもあります。

面白いのは、いつもは狭い道でも猛スピードで走る車も、この日だけは、水たまりでは、水がはねないようにゆっくり走ってくれます。一応気にしているようです。それだけ非日常ということです。

ちなみに、ほとんどの人は傘を差しません。というより持ってません。基本的に雨は降らないからです。

ということは、存在意味が希薄なわけですから、言葉も存在しなくなるわけです。
言い換えると、雨が降ったときに差す「傘」という言葉は生まれようがないということです。

えっ?と思いつつ、日本語・アラビア語辞書に載っている「傘」は、ではどういうこと?
ということになりますが、
アラビア語で「傘」は「シャムスイーヤ」
すなわち「シャムス」=「太陽」の語尾変化です。
結局、「シャムスイーヤ」(傘)というのは、「雨傘」のことではなく、
激しい日差しを遮る「日傘」のことだったのです。

言葉の成立する由来に、ちょっと感動。

                                                                                                                                                                   

2018年2月13日火曜日

昨日の一番びっくりしたいい事


時々、会議の時などに通訳ボランティアを頼んでいる、大学の日本語学科の学生が、感激したと言って、FBに次の投稿をしたと教えてくれました。(以下抜粋。日本語訳もこの学生)

(日本語は下です💓💓)
-من أجمل المواقف اللي حصلتلي بقالها فترة -
إمبارح كنت رايحة مع بنتين يابانين متطوعين بالچايكا (وكالة اليابان للتعاون الدولي ) لمدرسة في إدارة الوايلي .. 
فكنا على وشك إننا نتأخر فركبنا تاكسي ..
فطبعًا عمو بتاع التاكسي أول ما دخلنا راح قاللهم السؤال المعتاد بتاع "يابانيين ولا صينيين ؟! " 
و لما عرف إنهم يابانيين بدأت أسئلته بقى عن الحاجات اللي بيسمعها في التليفيزيون مؤخرًا
◁"هما دول تبع المدارس اليابانية الجديدة ؟!"
≫ "ايوه هما "
 "تفتكري فيه أمل ؟! .. هما يعرفوا اتقفلت ليه المرة اللي فاتت مش كده؟! والله زعلت أوي.... "
و ما يتبعه من رغي يدل على وعيه بالموضوع لحد ما وصلنا -
المهم .. أول ما وصلنا جينا نطلعله الفلوس راح قال "والله أبدًا " و رفض إنه ياخدها 
(فكلنا عارفين إنها حركة عادية زي "ما تخلِّي " اللي بيقولوها علطول و بعدين يصدموك برقم كده)
فواحدة من البنات قالتله "اتفضل الفلوس أهيه "
راح باصلي وقاللي " فهميهم إن المصريين طيبين ، مش كلهم طماعين والله ..و المرة دي الأجرة عليا .. مش كفايا انهم جايين من اليابان مخصوص علشان يساعدونا ؟! .. فهميهم بس إن فينا ناس بيطمر فيها ، فمتخليهمش يفقدوا الأمل بسرعة "

إحنا كلنا تنحنا و مكونناش مصدقين .. 
بجد شكرًا أوي للإنسان العظيم ده اللي بيحاول يصلح صورة مصر قدام الأجانب ، مش بيستغلهم و خلاص

―昨日の一番びっくりしたいい事―
昨日はJICA のボランティアたち(二名)と一緒にエル・ワイリーでの学校に行きました。
少し遅れるかも知れなかったので、タクシーで行こうかなって思いました。タクシーに乗った時、さすが運転者さんは「日本人か中国人ですか」っていう質問をしました。(笑)
日本人だと分かったら、やっぱりテレビであった「エジプトにおいての日本人学校」に関するニュースについて私にいっぱい聞きました。(その延期されたというニュースは悲しいとか、エジプトの政府の人はワガママとか・・)
びっくりしたことに、私達が到着した時、運転者さんは全然一ポンドももらってはいけないと笑顔で言いました。

最初はちょっと分からなかった私は、もう一度「どうぞ、どうぞ」と言いましたけど、運転者さんは「伝言を伝えてくれないか」と私に言いました。
伝言はこちらです。
「エジプト人はみんなワガママではないし、皆は外国人を搾取するのが好きっていうわけでもないし。エジプト人はそもそもいい人だよ。特に日本人はせっかく日本からここまで来て、私達のために努力してるから、一体どうやってお金を申し受けますか。
今回は無料だよ、無料。
あとはありがとう、エジプト人は日本人に感謝してる。」
優しい運転者さん、奢ってくれてありがとうございます 

2018年2月11日日曜日

エジプトのお店もバレンタイン・セール

装飾品店のバレンタイン・セール
9割近くがイスラム教徒のエジプトで、バレンタイン・セールを行っているお店を見つけました。人はあまり入ってませんでしたが、一般庶民にはちょっと手が出ないからではないかと思います。結構おしゃれな装飾品店で、日本の義理チョコ販売のようにごてごてした感じではなく、センス良さげな店でした。

クリスマスもお祝いするエジプト人ですから、バレンタイン・デーもあって不思議ではないのですが、少し新鮮な驚きです。やはり、他のイスラム諸国より世俗化しているというか、異文化に寛容なんだろうなと思います。

商業主義に走る日本の商法より控えめでひっそりしていて、かえって好感が持てます。本来のバレンタイン・デーの趣旨が生きているのかとも思います。日本の高級品店のような雰囲気です。

2018年2月10日土曜日

厳冬期に33度の真夏日

雲間から差し込む太陽の日差し
昼前に買い物に出かけ、荷物を持って帰り道を歩いていると、上半身べったりとした汗が出てきます。そう言えば午前中は曇っていたのですが、雨上がりのような太陽の日差しが差し込んできます。

それにしても暑いなと思って気温を確かめると33度ありました。昨日は夜寒くて暖房をつけていたのに、いきなり30度越えです。しかも、1年で一番寒いはずの2月の初旬。全世界的に異常気象なんでしょうね。

こんなのが続くようだと、夏まで気力が持ちそうにありません。

2018年2月9日金曜日

ちょっといい話

街中の文房具屋さん
エジプトらしい絵はがきやカードがあれば購入しようと思い、いろいろな店を探していましたが、家の近くのホテルとかお土産屋さんでは、だいたい1枚30ポンドで売っています。高いなと思いつつ、それでも観光地で買うよりは遙かに安いので(ピラミッド近くでは1枚50ポンドで売っていた)、しかたなくあきらめて買っていました。

ところが先日、たまたま街のど真ん中、住宅街の一角に、絵はがきも売っている文房具屋さんを見つけました。暗くて古ぼけた小さな店構えなので、今まで全く気づかず素通りしていました。

品揃えもまあまあで、カード類も現代的なものや可愛らしい装飾ものまで売っていました。併せて古代エジプトや風景画の絵はがきもたくさんおいてあります。
1枚の値段を聞くと、なんと、1ポンド(約6円)です。ほんとにエジプトの商品価格はどうなってるんだ!と思いました。お土産屋の30分の1から50分の1の値段です。

日本でも観光地価格というのはありますが、せいぜい高くても1.5倍というところでしょう。

外国人と見れば、どこまでも高く売りつけようという魂胆が見え見えの観光地やお土産屋は、ほんとにエジプトのイメージを台無しにしていると思います。まあそれだけ生存競争が激しいのは分かるのですが。

で、安かったので、同じ種類のはがきを60枚買いました。枚数を自分で2回確かめてから、レジのところに持って行き、「全部で60枚」と言ったところ、店主はまず、ティッシュペーパーをくれて「手を拭け」と言うのです。はがきの陳列ケースが砂埃をかぶっていたため、枚数を数えていたときに、手が埃だらけになったためです。

で、「ありがとう」と言ったところ、「60ポンド」と言って、そのまま袋に入れて手渡してくれました。「えっ、枚数は数えないのか?」と聞くと、「いや、いい!」と言ってニコッと微笑んできました。え~、ほんとに良いの~?確認するのが決まりでしょう?

実は2回目数えたときに1枚多かったのでそれを取り除いたのですが、何か逆にプレッシャーを感じましたね。信頼と正義に応えないと、という。

店主も、数えている客を見て、そのまま客の言い分を信用したということでしょう。売り手と買い手の合意が基本、という商売原則からいえば特に驚くことではないのでしょうが、それにしても、ちょっとこのお店のご主人には感動してしまいました。

こんなお店のご主人と、その他大勢のぼったくりのエジプト商売人と、どっちが本当のエジプト人なんでしょうか?

・・・ともあれ、エジプトらしいのか、エジプトらしくないのか、愛すべきお店でした。

ちなみに、というか、やっぱりというべきか、ここのご主人はコプト教徒の方だそうです。そうは聞いていたのですが、最初、日曜日に買いに行ったら、やはり定休日でした。
それで納得しました。イスラム教徒だと金曜が礼拝のための休日ですから。

2018年2月6日火曜日

カイロ生活再スタート


1月のコプト教の新年休暇(1月7日~)にあわせて約2週間、新年休暇を取りました。
この期間だけは職場の同僚もほとんど全員、長期休暇を取っているようです。日本の教育現場で言うと、前期末休暇に当たります。学校関係の後期授業開始は2月1日もしくは4日からです。

新年休暇を契機に、懸案のPC動作環境をひとつひとつチェックし、修復を試みましたが、どうも再起不能状態でした。ワープロとしては使えても、画像、映像処理、添付メール送信ができないのです。文字メールは3回に1回くらいは送信できる???
結局、最後の手段である、初期化を試みることにしました。

結果は、大成功!?不具合だった理由は分かりません。

そしてもう一つの懸案事項、住居の不具合です。
大家に何度交渉しても、入居当初以来の修繕・修理必要箇所を直そうとせず、さらに、経年劣化で室内設備が次々と破損・不具合が生じ生活に不便を感じているのですが、修理を要望してもなかなか動こうとしません。

新たに、台所の蛇口からも水漏れが止まらなくなったことを契機に、もう我慢できず、精神衛生上も良くないので、思い切って引っ越すことにしました。

ところが「引っ越す!」と大家に言ったとたん、住み始めた以上は破損箇所は居住者の責任だから弁償しろ、と訳の分からない、詐欺的要求を逆に受けています。

というわけで、ここ1週間ほど抗争中です。やれやれ。

そんな状況をリセットすべく、即断即決で、比較的新しい、メンテナンスもまあ許容できそうなアパートに最近引っ越しました。