2017年7月31日月曜日

ゴミの分別回収ボックス発見!

ハルガダ(エル・ガルダア)空港正面入口


紅海沿岸のハルガダに旅行に行った際に、ゴミの分別回収ボックスを、空港で見つけました。
これですよ、これがなくては~、、、と思って、久々、気分的にホッと一安心しました。

しかし、この感情は、一時の気休めで、単なる日本人的自己満足なんだろうなと、次の瞬間思いました。


カイロのマンシェット・ナセル地区
街全体がゴミの集積場所

というのは、ここに1つだけ分別回収ボックスがあったからといって、そもそも分別回収リサイクルシステムが、この国には確立されていないからです。

この街の通り

金目になるリサイクル品を選別

生ゴミから、段ボール、プラスティック、瓶、缶まで、結局全てのゴミが1箇所にそのまま集められるか、





                 地方では、砂漠やナイル川にそのまま捨てられていきます。
              
              一体この国は、いえ、地球はどうなるのだろう?
  
              スフィンクスよ、あなたは座ったまま何を見つめているのか。

ギザ郊外:ゴミで出来上がったナイルの堤防







2017年7月29日土曜日

道路はゴミ捨て場?

スーパーを出て10mくらいの舗道
朝、スーパーからの帰り道、いきなり前方目の前にザザッとゴミが捨てられました。アパートから出てきた小学校中学年くらいの男の子が、家庭用のゴミ箱を逆さに振って、ちょうど捨てている最中でした。そのまますぐアパートの中に戻っていきましたが、少しも悪びれる様子もなく、淡々と処理をするという感じでした。恐らく、親から、ゴミを捨ててきなさいとでも言われたのでしょう。「お使い」を忠実にこなしている、という雰囲気です。

少し憤慨したというか唖然としたのは、それが、通行する道路のど真ん中だったということです。
いつもは、ビルとビルの隙間とか、植え込みの回りとか、交差点手前の電柱や標識の裏とか、放置された廃車や雑貨の陰に集中してゴミが捨てられ散乱しているケースが多いのですが、(それもあり得ない話だと思うのですが)、そもそも、ゴミ集積所のような指定場所・設備が無いのが、道路全体にゴミが散乱している原因のひとつだと思います。

大人も子どもも、歩きながら無造作にどこでもその場にゴミを落としていく日常のエジプト人の姿に、相変わらずなかなか納得できず心が痛むのですが、道のど真ん中に、家庭ゴミを平然とまとめて捨てるというのは、さすがにその神経と発想を疑ってしまいます。

単に美観や公衆道徳だけの問題ではなく、衛生上の問題や歩行上の安全、そして、観光面での悪影響も相当あるでしょう。

そもそも、神へのお祈りの前に、身を清め、身の回りを清めるという教えを、圧倒的多数の皆さんは、どう受け止めているのでしょう。ごくごく身の回りの、狭いその場限りの行いに留まり、普遍的価値への追究が伴わないのであれば、信者としての求道精神、敬虔性に、自ら泥を塗ることにならないでしょうか?

家の前の交差点

・・・などと、僭越ながら不謹慎な無神論者が、伝道師の代わりに、怒りの説教をしたくもなります。


国家全体のプロジェクトとして、行政と教育が、このゴミ問題にも抜本的で意識的な改革に取り組むことを期待し、そのために日本も支援しているのですが・・・。

2017年7月27日木曜日

ナイルに沈む夕日


夜の会議のため、ナイル川沿い東岸のホテルに向かう途中、偶然、ナイルの日没に出会いました。

今日も40度前後の熱暑の中、まだまだ日没といっても37~8度ありますが、川沿いを歩くと風に当たり、少し涼しく感じます。

しばらく見つめていると、ナイルの豊かで緩やかな流れが、カイロの街の喧騒と、砂埃と、熱暑と、そして疲労を、ほんの一時忘れさせてくれます。


左:ファルーカ(帆船)
観光船、ファルーカ発着所

2017年7月26日水曜日

生活や教育に浸透する戦争や軍隊

対イスラエル戦勝利の絵

教育部長執務室
カウンターパートが席を外しているときに、部屋の中に飾られている絵をじっくり鑑賞しました。
この絵の左下に 「اكتوبر  (オクトーバル) 」と書かれている文字は、イスラエルとの第4次中東戦争の「戦勝記念日」、10月6日をさします。

エジプトでは、それを記念して、砂漠の中に新規にニュータウンまで建設しています。文字通り、「10月6日市」という市です。ギザの西方にあります。今では人口50万人を超え、多数の大学、外資系企業も入居する広大な工業団地、大規模ショッピングモールなどが存在します。


そして、その街に、日本式学校が3校、この秋開校予定です。

ところでこの絵は、子どもたちが描いた作品の中の優秀作品だそうです。確かに子どもにしてはよく描かれているとは思いますが、題材としてはどうなのかなと日本人として思います。子どものころからこのような題材で絵を描かせることの根本的な是非について、気にかかります。

かつて昔、占領パレスティナで、子どもたちの描く絵を何枚か見る、同じような機会がありました。普段の日常生活を描いたということだったのですが、親や大人の影響も少なからずあったと思います。イスラエル兵の襲撃や銃撃シーン、死傷?や絶望?を表す、赤や、黒の塗りつぶしのある絵を何枚も見ました。沈痛で切ないのですが、恐怖心や憎しみというのが、小さいころから沈殿し増幅されているのがよくわかります。

第4次中東戦争以降、2度のインティファーダと呼ばれるパレスティナ民衆蜂起と、それに対するイスラエルの襲撃・弾圧がありましたが、近年はイスラエルによる巧妙な入植政策と「国境管理」で、大規模衝突は鎮静化しているとはいうものの、日常的にこの子たちは侵略や襲撃の恐怖と背中合わせの暮らしをしているのです。

(と言いつつ、一昨日のFBで、イスラエル兵に対する抗議映像が流れていました)
https://www.facebook.com/ahmedsefy1/videos/1457516384314699/

エジプトは現在、イスラエルと和平協定を結び、直接紛争は起きていませんが、潜在的な警戒感や反感は根強くあるように見えます。それは社会科の授業や、先生方の話の中からも聞こえてきます。しかしそれ以前に、「イスラム国」によるテロや、反政府勢力のテロ対策に必死の状況で、かつてのイスラエル対アラブという構図は拡散し、アラブ社会の情勢は一層混乱し複雑になっています。

「ススメ、ススメ、兵隊ススメ」「兵隊サンヨ、アリガトウ」等の教科書や歌謡を始め、直接、カリキュラムの中に軍事教練を採り入れるなど、戦意発揚、愛国心の強化等、戦争のための「国家総動員」計画の前面に教育が据えられた、ひと昔前までのかつての日本社会。

敗戦によるその教訓は、間違った戦争、正しい戦争・・・という思考を乗り越え、戦争そのものの否定と、教育を国家権力や特定の政治勢力が介入・支配してはならない、ということでした。

その、ある意味崇高な平和主義・理想主義を曲がりなりにも70年守り続けてきた日本も、世界的に暴力やテロがはびこる状況を前に、いつ日本でも実際に暴力やテロが起きるかわからない、北〇〇や中〇が攻めてきたらどうするんだ、と何やら理想を捨てる「覚悟」を迫られているようですが、逆に、その求められる覚悟こそが、大変な苦しみの中から生まれてきた、戦後の日本の平和主義の理念ではなかったのでしょうか。

やらなければならないこと、大切にしなければいけないことは、もっともっと他に、目の前にたくさんあります。

憎しみと暴力の連鎖を断ち切り、私利私欲支配欲を克服した教育、多様性の尊重と社会的共生、寛容と共感に満ちた、人類の新しい未来を築く教育こそ、21世紀を生きる我々一人一人の覚悟が求められています。

エジプトの幼稚園の子どもたち、可愛いんだけど、日本人は平和ボケだと言われようが、ホントこれでいいんだろうかと真剣に考えこんでしまいます。
 

2017年7月24日月曜日

急ピッチで進む日本式学校建設

今年中に日本式の学校がエジプト全国各地に数10校建設され、この9月に開校という予定でしたが、現在急ピッチで工事が進められているとはいえ、相当遅れていて、どうやら建物の完成が間に合わないところが出てきそうです。

新学期 (9月開始) まであと2ヶ月を切っているのですが、実は、校長も教員もまだ決まっていません。生徒募集ももちろんまだです。

大ざっぱというか、のんびりしているというか、日本の感覚で考えていると信じられない事態です。何とか帳尻を合わせようとしているようですが・・・。

日本式の学校というのは、カリキュラムを含め、掃除、日直、学級活動、生徒会活動、学校行事等、特別活動を含めた日本式の教育方法を導入した学校ということなのですが、建物自体も、エジプトとは全く異なった作りということになります。その最大の特徴の1つは、建物の中に、職員室を作るということです。

そんなこと当たり前のことでは?と思うのですが、教科指導中心のエジプトでは、教員が全員集まる職員室というのは必要とされてこなかったようです。(先日、夏休み中に打合せがあったようで、目撃したのですが、全員集まるときは、図書室とか、校長室でギュウギュウ詰め + 何人か立ったままで行っていました)

日本の学校では、職員室は、職員が協働する上で、また、生徒指導、特別活動を指導する上でも欠かせない、日常的な情報交換・共有の場です。エジプトの学校に職員室ができることで、職員の連携や生徒の情報共有が進み、課題解決に向けた協力・協働体制が深化することを願います。


特活のコンセプトの再確認

さて、日本式教育の導入ですが、当然、担当教員はエジプト人です。日本式学校 (Egypt-Japan School) の設置は、全国で、新設校45校、既設校の教育課程転換で55校、計100校の予定です。

その中心リーダーとなるプロジェクト導入推進者を養成する、「マスター・トレーナー研修」が、全国から選抜された数10名の教育関係者を集め、今年の2月、4月、そして先週7月の、それぞれ1週間を通した集中研修で、一応全日程終了となりました。7月前半には、日本での学校視察も行いました。

 
特活のエジプトへの具体化について実践的討論
後は、特活の理念を活かし、全人教育を、エジプトでどう具体化するのかという段階です。エジプト式特活がどのような展開をし根付いていくのか未知数ですが、コラーンの戒律や宗教教育を超えた、複雑な現代社会における人としての生き方を、「集団活動を通して、実践的に解決する手法」を身につけながら、次世代の子どもたちに託すことができるように、E-J School が大きく発展していって欲しいと思います。



2017年7月10日月曜日

人だかりの中の予防接種

アングロ・アメリカン・ホスピタル
エジプトは対人口あたりの世界比較で、肝炎罹患率が非常に高く、とりわけC型が世界1位、B型が世界2位だそうです。その多くは衛生観念の不徹底、食品衛生管理、医療衛生管理上の問題が主原因だそうです。また、野良犬、野良猫が多く、狂犬病の恐れや、ナイル川に生息する住血吸虫の被害も多いとのことです。

従って、エジプト渡航前に基本的に予防接種は済ませてきたのですが、接種の間隔をあけなければならないので、いくつか摂取しきれなかったものが残っていました。

先日、ワクチンの用意ができたというので、予防接種に行ってきました。医療衛生や技術面でやや不安はあったのですが、アメリカ系の私立病院、そして、担当主治医が日本での研修経験のある先生だというので、少しは安心かなと思いつつ半信半疑でした。

主治医は確かに知日家で、天皇から「褒章?」を受けた証ということで、菊のご紋付の名刺を大事そうに説明し、一枚いただきました。

で、ワクチン接種ですが、すぐ近くの血液センターに保管してあるということで、場所を移動しました。タクシーで30分ほどの近さ!でした。(最初からそっちに指定してくれればいいのに…、しかも主治医が見てくれるわけでもないんだ…)

やっと到着して、いざ注射ということなのですが、狭いカウンセリングルームのような部屋に通され、そこには、看護師らしい女性が4人いたのですが、患者用の椅子やベッドや、薬剤とか消毒等の器具や保管棚など、何一つない普通の味気ない部屋でした。先客が2人ほどいたのですが、「患者」が来ているというのに、一人は、テーブルに腰かけ足をぶらぶらさせて座ったままでした!!こんなところのどこで注射をするというのでしょう???

私の番になり、薬剤の確認の最中、ちょっと待っててくれと言われ、いったん廊下に出て待っていましたが、その間も、入れ代わり立ち代わり他の来客が出たり入ったりと、狭い部屋がごった返していました。

しばらくして再び呼ばれ、人の出入りがあったので、すりぬけながら中に入ると、ぱっと左腕をとられたかと思うと、何の前置きもなく、いきなり針をブスッと刺されました。脱脂綿での消毒もなく、声掛けもなく、いきなりです。しかも立ったままです!その最中も、他の客が後ろを横切っていきました。注射の最中、人にぶつかったりしたらどうすんの、とハラハラしながら、ちょっと腹が立ちました。こんなことをやっていては、いつ医療事故があってもおかしくないでしょう!

申し訳ないけど、予防接種のあと残った2本は、日本に一時帰国した時にやらせてもらおうと正直思いました。


2017年7月9日日曜日

国民の祝日の変更

Thursday is official holiday for both public and private sector

Eid will fall on Sunday and last for three days, while Thursday will mark the 30 June holiday

Al-Ahram Thursday 22 Jun 2017
Egypt's newly chosen Prime Minister Sherif Ismail (Reuters)

Next Thursday, the 29 June, will be an official holiday for both the public and private sector in Egypt, Prime Minister Sherif Ismail announced on Thursday.
The day off will mark the 30 June Revolution holiday, which this year falls on a Friday.
Employees in ministries, governmental authorities, the public sector and other state-‎owned institutions, as well as in the private sector, will take the day off.

********************************************************************************************************

国民の祝日・休日というのは、どこの国でも法律で定められていますが、先週、急に祝日の日が変わるという、珍しい体験をしました。

6月30日というのはエジプトの革命記念日で祝日ですが、今年の暦では金曜日(休日)に当たっていました。振替休日のようなものはないんだ、と思っていたのですが、上記ニュースのように、突然1週間前になって、休日を1日繰り上げるという発表が為されました。しかも、首相直々の発表です。

祝日が休日と重なるというのは、はるか前から分かっていることなのだから、何を今更突然に・・・と思いましたが、そこがやはりエジプトらしいところです。ビジネスの世界では、突然のことで混乱し迷惑だったろうなあと思いますが、特に表立った批判は目にしません。

なかなかゆるいというかのどかです。

おかげで、先週は、28日だけがオンの日で、後は全部休日という1週間でした。