2017年7月10日月曜日

人だかりの中の予防接種

アングロ・アメリカン・ホスピタル
エジプトは対人口あたりの世界比較で、肝炎罹患率が非常に高く、とりわけC型が世界1位、B型が世界2位だそうです。その多くは衛生観念の不徹底、食品衛生管理、医療衛生管理上の問題が主原因だそうです。また、野良犬、野良猫が多く、狂犬病の恐れや、ナイル川に生息する住血吸虫の被害も多いとのことです。

従って、エジプト渡航前に基本的に予防接種は済ませてきたのですが、接種の間隔をあけなければならないので、いくつか摂取しきれなかったものが残っていました。

先日、ワクチンの用意ができたというので、予防接種に行ってきました。医療衛生や技術面でやや不安はあったのですが、アメリカ系の私立病院、そして、担当主治医が日本での研修経験のある先生だというので、少しは安心かなと思いつつ半信半疑でした。

主治医は確かに知日家で、天皇から「褒章?」を受けた証ということで、菊のご紋付の名刺を大事そうに説明し、一枚いただきました。

で、ワクチン接種ですが、すぐ近くの血液センターに保管してあるということで、場所を移動しました。タクシーで30分ほどの近さ!でした。(最初からそっちに指定してくれればいいのに…、しかも主治医が見てくれるわけでもないんだ…)

やっと到着して、いざ注射ということなのですが、狭いカウンセリングルームのような部屋に通され、そこには、看護師らしい女性が4人いたのですが、患者用の椅子やベッドや、薬剤とか消毒等の器具や保管棚など、何一つない普通の味気ない部屋でした。先客が2人ほどいたのですが、「患者」が来ているというのに、一人は、テーブルに腰かけ足をぶらぶらさせて座ったままでした!!こんなところのどこで注射をするというのでしょう???

私の番になり、薬剤の確認の最中、ちょっと待っててくれと言われ、いったん廊下に出て待っていましたが、その間も、入れ代わり立ち代わり他の来客が出たり入ったりと、狭い部屋がごった返していました。

しばらくして再び呼ばれ、人の出入りがあったので、すりぬけながら中に入ると、ぱっと左腕をとられたかと思うと、何の前置きもなく、いきなり針をブスッと刺されました。脱脂綿での消毒もなく、声掛けもなく、いきなりです。しかも立ったままです!その最中も、他の客が後ろを横切っていきました。注射の最中、人にぶつかったりしたらどうすんの、とハラハラしながら、ちょっと腹が立ちました。こんなことをやっていては、いつ医療事故があってもおかしくないでしょう!

申し訳ないけど、予防接種のあと残った2本は、日本に一時帰国した時にやらせてもらおうと正直思いました。


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