2017年10月23日月曜日

門番と受付

小学校の玄関入り口 (かなり頑丈)
ホテルや商業施設、スーパーマーケット、そして地下鉄など、屋内の施設に入るときには、必ず入口には門番と受付がいます。そして、お決まりの金属探知ゲートを通り、荷物検査を受けます。

さらに、政府施設や警察、大使館等は、ライフルを抱えた複数の警備兵が常駐しており、巡回なのか、イベント行事の時だけなのか、時折、銀行、大学等でも、ライフルを抱えたヘルメット軍服姿の警備兵が配置されています。

それだけ治安上の問題があるということなのでしょう。

学校施設も同様に、頑丈な門で閉ざされています。部外者が中に入るには、公的な身分証明書を提出し、校内からの確認・許可が無ければ門を開けてくれません。最近は、門番とも仲良くなり、やっと顔パスで入れるようにはなりましたが、驚くのは、保護者が学校に来ても、絶対に中に入れようとしないことです。以前に、「学芸会」のような発表会が中庭であった際にも、見たいと言って集まってきた親を、決して入れようとしませんでした。

安全対策上理解できないこともないのですが、そもそも学芸会の目的や意義を考えると、対応の仕方に違和感を感じます。

そのような状況ですから、学校帰りの子どもを迎えに来た親は、子どもが出てくるまで、外で座って待機しています。終業時近くになると、学校の門付近は、迎えの親で溢れかえります。


入るときもそうですが、出るときにも、一応声をかけて確認してから出ます。
ところが、学校校内だというのに、ちょっとしたハプニングがありました。

先日、ある学校で、正面玄関から入ったものの、まだ午前中の早い時間に用事があったので帰ろうとすると、門番がおらず(施錠されてるので)出られませんでした。職員にそのことを話すと、裏口から帰ってくれということになり、裏口に回りました。

ところが、そこにいた初対面の門番が、なかなか鍵を開けてくれません。
鍵を開けるのには1ポンド必要だと言うのです。

最初は冗談だと思ったのですが、盛んにあの手この手でチップを要求してくるので、いいい加減辟易しました。1ポンドくらいと思いつつ、いつも通っている学校でそんなことをされるのは納得できないので、言っている意味が全く分からないふりをして応戦しました。

たまたまそこに来客が来て、問合せのために門を少し開けたところで、すり抜けて脱出しました。(^0^)

その顛末を校長に告げ口したら、恐らく校長は怒って、即刻その門番を首にするだろうなあ、と思いつつ、その門番の、いじましくそこまでする生活苦も想定できるので、また今度会ったらちょっと話してみようかなと思っています。


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