2017年2月19日日曜日

続・エジプト・ゴミ事情

ペットボトル、お菓子、資料が、その後散乱
先週、今回のプロジェクトの一環で、エジプトの学校関係者を集めたセミナーがありました。
約50人ほどが参加し、日本の学校の清掃活動の取組や公衆衛生の取組などの解説をしましたが、「とても良い活動だ」「自分の学校でも取り組みたい」ということで大好評でした。
 意外と先生方は積極的だったので、エジプトでも、小学校の頃から徹底すれば、そのうちゴミ事情も解決するのではないかと思いました。
 
 で、会議が終了して、日本人スタッフは次の日の打合せを少ししてから、さあ帰ろうと思ったのですが、エジプト人関係者は誰もいなくなり(勿論終わってすぐ挨拶の交換をしてからですが)、何と、会場は、飲み残しのペットボトルやお菓子の空き袋、セミナーで配った資料が、机や床に散乱しているではありませんか!!これにはちょっとビックリ。
 日本だと参加者が最低限自分のゴミを始末し、主催者や会場責任者がその後必ず点検する、というのが一般的ですが、やはりここはエジプトでした。
 
 でも、話に聞くと、長い歴史の間、掃除をするのは特定の「下層階級」の仕事、という観念が続いているのだから、ある意味仕方ないのかなとは思いますが、学校関係者がそのような意識でいては、生徒に指導できないのではないか、との一抹の不安を感じたのも確かです。
 先行プロジェクトで、掃除当番や日直制度を導入した学校があるそうですが、当初、「何でうちの子に(「下層階級」の仕事の)掃除なんかやらせるんだ!」と、保護者から猛反発があったそうです。

 さて、エジプトの環境美化活動の行く末はどうなることやら・・・

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