2017年4月7日金曜日

特活プロジェクト、集中ロングセッション


エジプトの学校教育課程に特別活動を導入するためのトレーナー研修会が、日本・エジプトの共同で約1週間、連続で行われました。これには、マスター・トレーナーとして全国から選抜された40名のエジプト人教師が参加しました。

特別活動のコンセプト、理念についての講義、日本の教育課程・教育活動の解説と、その実際のビデオ学習、グループワーク、模擬学級会、先行モデル実施校の授業見学等、盛りだくさんの研修でした。また、5日目は、全体会として、全国すべての各地区教育委員会、約350人の幹部を招請して、特別講義が実施されました。 

これを見ると、エジプト教育省は、どうやら本気で「特活」をエジプトに導入しようとしているようです。しかし、「特活」は日本独特の教育文化を孕んでいますから、そのままコピーするわけにはいきません。教科教育主体の、それも暗記型詰め込み教育に偏った、現在のエジプトの学校制度を改革し、子供たちの全人教育に向け、エジプトの子どもたちには今何が求められているのかをベースに、エジプト式「特活」を作り上げなくてはいけません。 その試行錯誤が今始まろうとしています。
全体会


ビデオ学習
模擬学級会

グループ発表
それにしても、エジプト人の皆さん、とても熱心なのか、そういう生活習慣なのか、朝から、会議終了(遅い時は3時から4時)までほとんど休憩を取りません。昼食休憩もありません。

それは学校現場も同じです。トイレ休憩とかも無く、行きたいときは、適宜申し出て用を足します。その代わり、授業が終わる2時ころには生徒は全員すぐ帰りますし、教員も、授業が終わるとサッといなくなります。(給料が安いので、2時以降は、先生方は家庭教師などのアルバイトをしているのだそうです。同じ学校の生徒も教えているというのですから、不思議な世界です。) 

 ともあれ、1週間彼らと同じ生活サイクルでいたおかげで、昼食抜きが普通になり、3時か4時ころアフタヌーンティーというかハイティーを摂る生活となり、すっかり食生活のリズムが狂ってしまいました。
                   

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