2017年6月25日日曜日

若者たちのイフタール







フエタールは普段は朝食のことですが、英語の break fast の文字通り、断食明けの最初の食事のことを、イフタールと呼んでいます。

先日、大学の同級生やらサークルの仲間などが集まって、みんなでイフタールをするので、参加しないかと声をかけられました。ポットラックパーティーのようで、一人一品持って集まるのだそうです。すぐ近くの公園ということもあったので、ダイエットコークとミネラルウオーターを差し入れに、少しだけ顔を出してきました。

子連れのお父さんお母さんも含め最終的に30人近く集まり、ワイワイガヤガヤ、おしゃべりしながら飲んだり食べたりでした。アルコールは、やはりありませんでした (^0^)

でも、早かったですね。せーのっ、という感じで、合図とともに、みんなで一気に飲み食いが始まりました。夜明け前から10数時間、一切飲み食いせず、仕事を終えてからみんなで集まって一緒に飲んだりだり食べたり---宗教的同胞意識や連帯心も湧くんでしょうね、随分盛り上がっていました。日本の、花見やBBQパーティーに似てるな、と思いました。

ラマダンの1ヶ月間、家族や近所つきあい、大学時代の仲間やサークル、集会所やモスク、施設や文化イベントなど、いろんな形でイフタールが行われているようです。

今週はいよいよラマダン明けの、イードと呼ばれるお祭りが始まります。長い間お疲れ様でした。

薄桃色の鳳凰木 

5月中頃から咲き出した鳳凰木。別名、火炎樹とも呼ばれているそうです。                                                     その名の通り深紅の鮮やかな色です。暑さに負けないエネルギーを感じさせ、エジプトの初夏にぴったりの花です。
ところが先週辺りから、同じ町並みに、何か薄く柔らかい色のピンクの花が咲き始めました。よく見ると、鳳凰木の、開花時期の違う、色違いの品種のようです。ずーっとここ1ヶ月くらい、40度を超える日もある暑い日々を、鳳凰木、火炎樹の鮮やかな深紅のおかげで、生きる力を与えられて過ごしてきたのですが、 しばしここで小休止。


暑さはまだまだ続いているし、これから7月8月と、1年で一番暑い日々がやってくるわけですから、ここら辺りで気分転換し、暑さに負けまいと気合を入れ過ぎて肩に力の入った身体と心を、休ませ癒やしてくれるかのような色合いです。

まさか、そう考えて植樹したわけではないでしょうが、空の青さや木々の葉や花の色に、人知を越えた自然の啓示や、厳しさ優しさを感じてしまう、炎天下の火炎樹、鳳凰木の花の下です。

2017年6月23日金曜日

ラマダン中でもゴミの山は減らない

カイロ大学正門前 (右手がキャンパス)
ゴミが路上に散乱している国は、公衆道徳も低く、貧しい国が多いとは言われますが、教育とかモラル以前に、環境衛生とか美化意識を越えた、ゴミを捨てる意識や感覚がそもそも日本人と根本的に違うのではないかと思います。

先日、大学の周囲の舗道のタイルを、(大して破損していないのに)全て貼り替えたばかりのカイロ大学の正門の真ん前です。大金をかけて綺麗なタイル貼りの舗道にしておきながら、一方で、こんな状態が延々と続き、放置されたままの、大学前の舗道です。矛盾しているというレベルではなく、正直、あまりにもひどすぎます。

こんな状態を、通行人も、学生も、大学の先生方も、常時10数人いる門番や、警備の警官、兵士も、誰一人として目に入らない人は居ないはずです。ところが、気にして片付けるという人は、誰も居ません。清掃を専門としている階層の低い人たちの職を奪うことになるから、(善意で)敢えて片付けないんだと、どうやら本気で思っているようなのです。




一休み中の清掃人
実はやっぱり居るんですね。清掃業者というより掃除人ですね。竹ぼうきとリヤカーで、極めて手工業的です。ザマレクでは時々見かけたのですが、この辺りは、この人たちが行っているのでしょう。恐らく朝早くの作業なので今迄気づかなかったのかもしれません。しかし、これでは相当時間もかかるし、効率も悪いのではないでしょうか。

何かもっと、抜本的な、政策的・行政的な対策、すなわち、観光立国として、観光省、環境省、公務サービス、教育省が一体となった大々的取組があってしかるべきだと思います。




ラマダン中だからと言うわけではないですが、コラーンにも、お祈りする前に、身を清め周囲を清めなさい、とハッキリと説かれています。イスラム教徒の皆さん(エジプトだけかな?)、ちゃんとそれを守って、その、目の前、身の回りを、もうちょっとだけ視界を広げるわけにはいかないのでしょうか。宗教指導者にも是非考えて欲しいですね。


なんて言いつつ、日本では、昨年末、渋谷駅ハチ公前の喫煙所を撤去した途端、今ではハチ公前はタバコの吸い殻のポイ捨てでひどい状況になっている、との記事を、日本のデジタル・ニュース版で最近見ました。こんなことだから、あまり人の国のことは言えません。

日本では、さすがに路上に公然と、というのはマズいという意識があるのでしょう。日本は他人の目を気にする閉鎖社会集団ですから、そういうコントロールが良くも悪くも少しは働くのでしょう。

しかし、草陰や路側帯になるべく見えないように隠して平然とゴミを投げ捨てる人が、こうして後を絶たないし、行楽地の河川や海岸では、地元のボランティアが拾って拾ってきれいにしても、すぐにゴミが散乱するし、闇にまみれて山間部に瓦礫や産廃を不法投棄する輩が、後を絶ちません。

やり方が卑怯ですよね。結局、ある程度悪いと分かっているけど、面倒くさいし、邪魔だから、お金もかかるから、人に見つからなければ構やしない、という幼稚で卑劣な魂胆ですよね。

それって、掃除する人が居るのだからと言って、歩きながら、どこでもお構いなくゴミを平気でボンボン捨てながら歩いて行くエジプト人より、やり方汚くないですか?

・・・どっちもどっちか (^0^)
生ゴミ処理班 出動!



2017年6月22日木曜日

ラマダン中の功徳


ラマダン中の功徳は、ひときわ、アラーの神から良き報いを受けるのだそうです。




道路の所々に煙草売りやティッシュ売り、そして物乞いが座っているのですが、確かに、いつもより道行く人が多く立ち止まったり、コインを恵んでいる光景に出くわします。




家の前でいつも椅子に腰掛けてじっと外を見ているお爺さんも、分厚いコラーンを指で追いながら読んでいるところを見かけました。たまに、声を出して読んでいる人にも出会います。




地下鉄の車内でも、携帯の画面を覗きながらブツブツつぶやいている人を何人も見かけました。やはり、宗教が生活に根付いているのでしょうね。

地下鉄内でコラーンを「読経」する乗客

先日、ちょうどイフタールが始まる頃に帰宅した際、バワーブ(門番)が、一緒に食べていけ、というので、少しご馳走になりました。奥さんが作ったと言っていましたが、豆のスープや野菜のソテー、コロッケや魚のフライや焼き肉など、今迄エジプトに来てから食べてないような結構な味付けで、大変なご馳走でした。




食べている最中、時々、同じマンションの住民がエレベーターから降りてきて、これ作ったから食べてくれ、とデザートを差し入れに来たりしました。





また、途中、近所の煙草売りや物乞いが、空のビニール袋を持って何人か玄関の中に入って来たのですが、そのバワーブは、嫌な顔ひとつせず、皿ごと、これを持って行け、とあげていました。 




んー、太っ腹・・・というか、それが彼らの生活様式なのでしょうね。



この日のイフタール(カウンターにもずらりと並ぶ)

2017年6月21日水曜日

エジプトの国鉄

カイロ駅改札

アレクサンドリア行きホーム
駅舎やホームは薄暗く、、車両の外観も古く、泥だらけで汚れています。バスやタクシーの壊れかけた車体と擦り切れて汚れた座席に慣れてきているとはいえ、見ただけで、乗る前からテンションが下がります。

2時間以上そんな座席だと精神的に疲れるなあと思って乗り込んだところ、思いのほか綺麗な車内と座席だったので、ホッとしました。


往復の切符(行きは100ポンド、帰りは73ポンド)


発車時刻は、当てにしていなかったのですが、大体予定時間に出発しました。もちろん、出発の合図やアナウンスは一切ありませんでした。



カイロからアレクサンドリアまで約230km(日本だと東京-郡山くらい)、特急列車で約2時間、急行で2時間半かかります。運賃は指定席・特急で100ポンド(約600円)、急行で73ポンド(400円)でした。



途中、切符の検札がありましたが、照合とかはせず、ただボールペンで表面に斜線を入れるだけでした。
車両内 ただ今15.4度!

お湯とティーパックだけの提供でしたが、一応車内販売もありました。乗り心地はまあまあ快適でした。

唯一問題点は、空調設備が単調で、ただ冷やすだけなのか、途中からものすごく寒くなり、前の座席のお兄さんが、車掌に寒すぎると文句をつけていました。それもそのはずです。ドア上部についている電光掲示板では、車内温度が15度まで下がっていました。外は35度です。(結局到着するまで変わりませんでしたが)

 カイロは気温40度でしたが、ひょっとして車内は・・・と思い、私は用心のために長袖を着てきたので、何とか我慢できました。

というのも、エジプトに来る飛行機の中やトランジットの空港内が、冬なのにクーラーががんがんかかっていて、寒さには相当耐性のある私としたことが、つい風邪をこじらせてしまったばかりでしたから。

全てにおいて微調整の効かない社会では、自分が環境に合わせるか、予防線を張るしかありません。

少し爽やかな、アレクサンドリア駅





2017年6月19日月曜日

アレクサンドリア図書館

                                                                                            

アレクサンドリアに行ったら必ず図書館を見てくるようにと言われ、行ってきました。

紀元前300年頃、プトレマイオス朝のファラオ、プトレマイオス1世によって建てられた図書館で、世界中の文献を収集することを目的として建設され、古代最大にして最高の図書館とも、最古の学術の殿堂とも言われています。

現在の建物は、2001年に新築されたものだそうです。
学習デスク、PCデスク

何せ巨大!

建物は11階建てで、現代的なデザイン・設計で、贅沢な空間を利用ししています。


図書館だけでなく、博物館、資料館、展示室、学習室、PC専用デスク、会議室、イベント空間、その他、そして、売店、お土産屋も併設しています。






書架

とても1時間や2時間で全てを見渡せそうもなく、雰囲気だけはしっかり味わってきました。


ロビー、展示室
展示室





博物館1


博物館2










博物館、資料館、展示室は、せっかくなので入場料を払って、しっかり見学してきました。

カイロの考古学博物館ほどではありませんが、附設施設とは思えないほど、かなり充実した所蔵品だったので、入場料以上の価値がありました。






ちなみに、博物館の入館料は、外国人は50ポンドですが、エジプト在住者なので、10分の1の、5ポンド(約30円)で済みました。

同じく、図書館の入場料も取られます。
外国人は75ポンド、エジプト在住者は15分の1の、5ポンドでした。
博物館3

アレクサンドリアの町並み




国鉄アレクサンドリア駅

                                                      
裏通りの住宅街


やはり海に近いからか、空気がカイロと比べてきれいで、思い切り深呼吸ができます。

空の色も青い。気温も5度くらい低く過ごしやすいです。

町並みも、むき出しの瓦礫は少なく、商店街も、看板がオシャレで、比較的整然としていました。






アレクサンドリア大学 



ゴミも・・・と言いたいところですが、
やっぱり、民族性ですか、あちこちと散乱しています。何とかならんものか?

人口の分だけ少ないというところでしょうか。

露天のお土産売り(貝殻細工が多い)


露天の魚売り
海が近いからか、露天のお土産屋には、貝殻細工や貝の装飾品が特に目立ちました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        路面電車の駅の隣では、採れたての魚を売っています。


                             
地中海アレクサンドリア沿岸

カイトベイ要塞
海の向こうがギリシャです。大勢の釣り人がいましたが、結構釣れていました。

のどかです。












もともとは、紀元前3世紀頃建てられた灯台だったらしいのですが、14世紀に大地震で崩れ落ち、当時のマムルーク朝のスルタン・カイトベイが、岩を再利用して、外敵から守る要塞に作り替えたのだそうです。

カイトベイ要塞(陸側の正面入口)

この建物もそうですが、街のあちこちにギリシャのにおいを感じました。