2017年5月5日金曜日

障害者に優しい、ケンタッキー・エジプト版

エジプトのケンタッキー
時々ケンタッキー・フライド・チキンが無性に食べたくなります。エジプトにも所々ケンタッキーを見かけるので、いつかチャレンジしようと思っていました。チャレンジというのは、世界チェーンであるはずのマックも、日本と少し味が違ったので、お気に入りに登録できそうか、今後のために早めに確認しておきたかったのです。

マックはともかく、ケンタッキーはスパイシーでジューシ-なあのオリジナル・レシピ-が決め手ですから、レシピ-通りに調理していれば、少しは期待できるだろうと思って店に入りました。

で、試しにミニコンポセットを頼んだのですが、ウエイトレスは、笑顔を見せながらも、何も言わずカウンターのメニュー表の横を、しきりに指さします。何を言いたいのだろうと思いつつ、その部分を読んでみると、「私たちは聾唖者です。注文の際は、メニューの画像を、指で示して注文してください。」と書いてありました。

「なるほど」、ということで、指をさして注文しました。

エジプトにも障害を持った人はいて当たり前なのですが、公の場でこのように出会うとは思いませんでした。

何せ、例えばエジプトの一般歩行道路は、凸凹だったり陥没していたり、瓦礫が転がっていたり、いきなり砂場になったり、吹きだまりのゴミをかき分けて進んだり、30cmくらいの高い段差をしょっちゅう上り下りしなければいけなかったり、はみ出し駐車のおかげで前に進めず、いったん元に戻って車道に出てから前に進み直したり・・・と、歩いているだけで神経を逆なでされるような場面に、毎日出くわしているからです。健常者だって歩くのに一苦労です。身体が不自由な人にとってはホントに優しくない社会です。視覚障害者であれば、まず、一人では絶対に外を歩けないでしょう。

ですから、「お~、ケンタッキーだっ!」と、ミーハーな気分で入ったものだから、障害を持つ人からサービスを提供されたことに対し、余計、新鮮な感動があったのです。

などと考えながら出来上がるのを待っていたのですが、ふと、フライドポテトの塩加減が気になり、「フライドポテトは塩抜きでお願いできますか」と急遽追加で頼みました。もちろん耳が聞こえないので、ウェイトレスは、口のきけるデリバリー担当のスタッフをそばに呼んできて、仲介してくれました。すると、もう出来上がってしまっていたらしく、「今から作り直すので、もうしばらくイスに座って待っていてください」と言われました。しかも笑顔で。

・・・なかなかやるじゃないですか。ホスピタリティー精神がしっかり備わっているところもエジプトにはあるんだ。汚名返上のプラス評価材料が1つ増えて安心しました。


ところで、肝心のお味の方ですが、残念ながら、イメージしていたいつものケンタッキーとはかなり違いました。売り文句のジューシー&スパイシーとは、全く違う商品です。強いて言えば、チキンナゲットです。包装紙には100%自家製造、100%ハラール認証と書いてありましたので、ハラールに抵触する旨み成分は、基準レシピ-からは除外されているのでしょう。

値段は4ピース・コールスロー・フライドポテト・バンズ、セットで52ポンド(約300円)。日本の半額以下。
3ピースのはずが、4つ入ってました。こういう大ざっぱなところは good です。コールスローだけはいつものと同じ味。セット商品だと、日本ではビスケットですが、エジプトはバンズでした。残念。

ということで、ケンタッキーではなく、最初からナゲット屋さんだと思えば、まあまあ納得の店かなと。それに、障害を持った人が明るく笑顔で働いているのが少し嬉しく感じる店なので、また時々来てみようかなと思った次第。


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